ライブ感想文

向井秀徳アコースティック&エレクトリック全国ツアー@九段会館

参加してきました。



イスに座り、酒を飲みながら非常に肩の力の抜けた感じでのライブでした。
アコギ一本だけでも、サンプラーでギターの音を次々重ねていくテレキャスでも、いずれにせよ楽曲の世界に引き込んでいく舞台を今回も見せていただきました。
向井秀徳が思わず飲み終わった空き缶を投げ捨てた『The days of NEKOMACHI』の間奏での、執拗なギターの音の重ね方は秀逸でした。久々に聴いた『自問自答』での歌詞を矢継ぎ早に投げかける様には、生きる希望が湧きました。
童謡二曲歌ったのには驚かされました。それが違和感なくハマっていたのにも。いずれ向井秀徳スタレビさだまさしのような方向に行くのかしら?ちょっと期待してみたいですねぇ。

相変わらず独特の世界観を音楽で見せていただけました。
更に今回はZAZEN BOYSではあまりない向井秀徳のMCもまた、独特なもので楽しませていただきました。
その中で気になったものを二三書いておきます。

立川志らくの落語を見て「落語ではなく、立川志らくを見ていたい」とのこと。
というのもジャズ奏者・John Coltraneの『My Favorite Things』と同じように、年々先鋭化しているところが、だそう。
しかし、そのJohn Coltraneのサックスの音を「おなら…爆裂音。」と言っていたのは…『志らくJohn Coltrane=おなら』か…いかがなものだろう(笑)

日本アカデミー賞優秀音楽賞をいただき、授賞式に行ったときのこと。座っていたテーブルがステージに近いところだったので、何度かきれいな女優が並んだ姿を見て「美人を一度に見ると…吐きそうになる」と。周りの女性たちがやたら喜んでおりました。

LEO今井と共作した『THE GIRL IN KIMONODRESS』を評して「渋いね。Robert Wyattの『Rock Bottom』みたい」と。

どんな結論に到達するか、最後までわからない向井秀徳のMC、これだけのためにまた、アコエレライブ見てみたいですねぇ。


【セットリスト】
NEKOODORI
delayed brain
KU〜KI
CRAZY DAYS CRAZY FEELING
感覚的にNG
YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
SAKANA(新曲)
TUESDAY GIRL
鉄風 鋭くなって
Water Front

SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
TATTOOあり
The days of NEKOMACHI
赤とんぼ
七つの子
Blackbird
SUZUME(新曲)
THE GIRL IN KIMONODRESS(新曲)
性的少女
KIMOCHI
自問自答 <アンコール>
ひこーき(渋さ知らずカバー)
守ってあげたい(松任谷由実カバー)
CHE.R.RY(YUIカバー)
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