西へ。さらに西へ。

n_w_s2008-08-15

夜明け過ぎに夜行から降りて、またさらに西へと向かう。
私と同じように鳥取を目指している人が多いのね。
お盆だからかね?

そういえば列車内でたまたま隣の席に座った88歳のおじいさんは、昨日は岡山から木曽福島まで行き、今日はまた岡山から京都・福知山・鳥取経由で岡山に戻るという鉄道の旅をしているそうな。景色を見るとテンションがあがるそうで。いやはやすごいやね。

また浜坂駅では、期間限定で駅員さんが浴衣でお仕事をしておりました。いいですな。

列車から見える日本海はエメラルドグリーンと群青の交じり合った美しい海でした。いいですな。

何度も何度も列車を乗り継ぎ、結局昨日家を出てから約17時間後に鳥取へ到着。長い時間かけて目的地に到着した時の達成感って、いつ経験してもうれしいものであります。
鳥取駅からバスに乗って約40分、噂には聞いていた鳥取砂丘に立つ…「地球に生まれてよかったーっ!」とモノマネをしている山本高弘のマネをしてしまいそうな、そんなものでした。
青い空と海と太陽に照らされて、まるで黄金色に見える砂丘コントラストは美しい。
とそれを作り出した自然の偉大さに感動しつつも、ここで何をすればいいのかわからなかったので、とりあえず砂丘に降り立ち、沢山の人がワラワラと登っている約50mぐらい(?)の高さの丘の頂上を目指してみることにしたのだが…まさかこれが悲劇の始まりになるとは…。

「全然登れねえ!」
アリジゴクの作るすり鉢状のアレの中に落ちてしまった虫の気持ちが実感できるほど、上に進もうと力を足元にかける度に、そこの砂が崩れていく…歩いている途中に、他の人が踏んで固めた跡を辿れば結構楽に登れることに気づいたけども、でも頂上に到達した時には思いっきり肩で息をしておりました。
そこから見る日本海がきれいなこと、きれいなこと。
「波打ち際に立ったら楽しそう」という誘惑に、一度経験しているのに後に起こるであろう同じ悲劇に全く注意を払わず、頂上から勢いよく下り、波打ち際まで辿りついてしまうわけで…砂丘の入り口付近に戻ってきた時には、ぶっ倒れそうなくらい体力を消耗しておりました。
これから鳥取砂丘に行こうとしている人は気を付けてね。

その後、晴れてた空が急に曇りだして雷がなり始め、海からの風が砂埃を巻き起こすぐらいに激しくなり、強い夕立の中、鳥取駅に戻り、二階がライブハウスをやっている銭湯で汗を流した後、松江に向かう。
もうすっかり暗くなり、はっきりとはわからんかったが、どうやらかなり水辺に囲まれた街らしい。
これは夜明けが楽しみであります。